楽しい楽しい塗りの時間です。ねこめははみ出すのが嫌&はみ出した部分を後から消しゴムで消すのが嫌いということで最初から全くはみ出ないようにして塗ります。難点はマスクに使う二色が完全に塞がってしまって絵には使えなくなってしまうことです。でもコレのお陰で色数が増えすぎずにうるさくなり過ぎないという利点もあります。
前回完成した線画を↑の桃の絵とします・・・。
5.マスク色
描き上がった線画は一番上のレイヤーにしておきます。そして線画のあるレイヤーの直ぐ下のレイヤーを絵の中で絶対に使うことのない色でベターと塗りつぶしてしまいます。この絵は暖色系の色合いにするつもりなので寒色系の色で塗ってます。
6.逆マスク色
次に主線の透明度を10%〜20%くらいまで落としてからもう一色絵の中で絶対に使うことのない色を決めて塗りたい場所を鉛筆ツールで囲んでから塗りつぶしを繰り返して色を付けていきます。↑で塗りつぶしたレイヤーで良いです。
このときペンツール等ボケ足のあるツールを使ってしまうとこの後が上手く行きませんので必ず鉛筆ツールでやります、私のように濃い目の主線の絵だとあまり気になりませんが薄めの主線の場合はジャギが気になるのでその場合は最後に丁寧に直して行きます。今はジャギはそのままで良いんです。主線を半透明にするのは主線の太い部分も忘れずに逆マスク色で塗りつぶせるようにです。
ちなみにこの逆マスク色は描いてる途中で別の色にしてしまっても問題ありません。この絵は宝石類を緑色にしたので塗ってる途中で逆マスクに使う色を変えてます。
良い感じにナメック星人(笑)。
7.逆マスク抜き
全部塗り終わったら逆マスク色を逆マスク指定して消し四角を絵全体にかけます。逆マスク色の緑で塗ったところだけが消えて下のレイヤーが見えている状態になりました。
8.ベース塗り
一番下のレイヤーを塗りたい色の基本の色で塗りつぶします。逆マスクは解除しておきます。
9.陰影
一番下のレイヤーにA値を20〜30くらいにしたエアブラシで陰影を付けていきます、上のレイヤーでマスク色が覆っているのではみ出しは全く気にする必要ありません、思う存分塗ります。ぼかしツールは変なバグがあるので使いません、ベース色と影の色の中間の部分をスポイトで吸ってはエアブラシで延ばし・・・を執念深く繰り返して私は完全に影をぼかします。
10.レイヤー結合
肌と一緒に瞳を塗ってしまいます。瞳が入ると生命が宿って良いですよね♪大好きな瞬間です。
陰影を満足するまで付け終わったら主線のレイヤーを非表示にして真ん中のマスク色を塗ったレイヤーに一番下の色を塗ったレイヤーを結合します。
11.他パーツ塗り
次のパーツを塗るときはマスク色(青)を逆マスク指定してから最初と同じように塗りたい部分を鉛筆ツールで囲む→塗りつぶし→囲んで塗りつぶした色を逆マスク指定→絵全体に四角消し→一番下のレイヤーを塗りつぶし→陰影→主線以外を真ん中のレイヤーに統合→最初に戻る・・・という感じにどんどん塗っていきます。

黙々と進めていきます・・・。
絵の端の方に使った色を保存しておくと途中保存したときとかに便利かもです。
覆い焼きツールは綺麗ですがあんまり使いません、金属や髪のハイライトはエアブラシで覆い焼きっぽく塗っていきます。
12.マスク色消し
全部を塗り終わったら主線以外を一枚のレイヤーに統合してからマスク色(青)を逆マスク指定して絵全体に四角消しをかけます。これでマスク色も消えて絵だけが残りました。
Q2だと薄めの主線でもジャギはほとんど気になりませんが塗りのジャギが気になるようならこの時点で0pxのペンツールを使って隣接する色同士の中間色でポチポチ点を打つようにして自力でアンチエイリアスを付けて行きます。

この絵は背景を描かないので後は横の色見本を消すだけで完成です。
背景を描く場合は陰影を付ける作業をしていたレイヤーに描きます。

以上、こんな感じでアップロードペイント活用と工程数と作業時間軽減をしています。私の描き方が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。