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当たり前ですがまずは絵を準備します。
普通に下描き〜トレース台で下から光を当てて清書・・・です。普通のカラー絵を違うところは線を失敗すると修正液とかで直す必要があることくらいでしょうか?修正液で直すと凹凸ができて汚くなってしまうので可能な限り失敗はしないように。
瞳とベタを描き入れ・・・一個前の絵から二日も経ってるのに進んだのはたったコレだけ(笑)。瞳を入れると命が宿るんでひとまず満足してしまうのが悪い癖。

黒ベタはピグマの0.1と0.8、それと水性の極細筆ペンで塗ります。本当はパソコンで黒ベタした方が均一に塗れて綺麗なんですが今回はトーン貼りたいのでベタもアナログで・・・。主線を白く抜くようにちょっと隙間を開けて塗ります〜。螺鈿のリボンだけはベタっと塗ってます。

ちなみに付けペン用の瓶インクも筆ペンも水性の染料インクと耐水性の顔料インクがありますがオススメは水性の方です。水性の方が細い線が描けるので線のコントロールがしやすいのです。水に濡れると無残なことになるのでそれだけは注意〜。水性の極細筆ペンを持つと世界が開けますよ。ツヤベタ楽すぃ〜Vv
さ〜て、ではどっからトーン貼っていきますか?というと私は背景から貼っていくのです。
そんなこんなでまずは背景のトーンを貼ります。何故普通一番最後に貼りそうな背景から貼るのかと言いますと・・・トーン目の基準にするためです。網点(ドット)のトーンは目を凝らして見るとナナメ45°の目があるのです、気にしないヒトはプロの方でも気にしないみたいですが全部の箇所のトーンの目を揃えるだけでグッと絵の纏まり感が出るんです。そういう訳で他の箇所に接してる部分の一番多い背景のトーンから私は貼っていくのですよ。
背景が網点ベースじゃないトーンの場合はいつ貼っても良いです。とにかく一番他と接してる部分が多くて範囲の大きい網点トーンから貼っていきます。

ちなみに網点トーンは端っこに「●L-●%(●の部分は数字)」みたいに書いてありますが、コレは「L」が1インチ×1インチの正方形の中に打ってあるドットの数、CGで言うところの「dpi」と同意です。「%」はどれだけ黒に近いか、を表しています。ドットの大きさって考えたほうが良いかな?
オススメは60Lとその半分の30Lです。60L-10%は肌の影に丁度良いです。

そんな感じに色々楽しい網点トーンですが背景の後はまずは網点ベースじゃないトーンから貼っていきます。メリルーシェの服のラインと螺鈿の胸の紐飾り。これは10%の細砂目トーンを貼ってます。砂目は色んなことに使えて便利です。目が細かいのと粗いのの二種類ありますが細かい方の10%と25%、粗いほうの50%の三枚があればかなり何とかなります。細砂目の50%は高確率で印刷で潰れてしまうのでオススメしません。
ちなみにもう一個一般的な非網点トーンで罫線を並べてある罫線トーンがありますがこれはパソに取り込むとあんまり綺麗に出ないのでパソに取り込む予定のある絵には使いません〜。
あとはメリルーシェの袖の内側と螺鈿の瞳に短めのグラデーショントーンを貼って終わり〜。
螺鈿の髪とメリルーシェの服の影です。網点トーンの法則に従って「他と接してる部分が多くて範囲の広い」部分から貼っていきますよ〜。

網点の目を揃えようと思ったらロングのトーン髪なキャラは結構良いのです。髪が大概の部分に接してくれているので目を揃えやすくなります。そんな訳で螺鈿の髪は大喜びで貼りました♪
ちなみに短めのグラデトーンを使ったので頭部とポニーテールの束ね髪を纏めて一枚のトーンでやろうとしてもトーンが足りなかったので頭部と束ね髪の部分は別々に貼ってます。黒ベタの部分は別にトーン切らなくても構いません。
ここでリボンだけ主線を白く抜かずにベタっと塗ってるのが生きてくる訳ですよ!主線を抜いた余白があるとそこはトーンを切らないといけませんが余白を作らないとベターっと貼っちゃっても良い訳です。トーンは細かく貼るとその分知らないうちに剥がれちゃう危険性も高くなりますのでなるべく大きな一枚で貼るようにするのです〜。

トーンを貼り終えたら次は髪のツヤを入れるためにトーンを削ります。光の当たってそうなところにデザインカッターの先でトーンの印刷部分を削り取っていくんです。完全にアドリブなので慣れるまでは大変ですが慣れてしまえばコレが何より楽しい作業です。
削ったカスが白い部分にくっついてそばかすみたいな点々が付いてしまうときがありますがこれは消しゴムか練り消しで優しく撫でてやると消えます。

メリルーシェの服の影は目の粗い網点トーンでアニメ塗りの要領で貼っていきました。ここで初めて光源の存在を考える(笑)。
普通に漫画だったら後は螺鈿の肌にベタっとトーンを貼って終わりくらいにしておいたほうが綺麗ですが、この絵はまだまだ貼りますよー!
前のとあんまり代わり映えしないですが・・・柄トーンで遊んでみよう!ということで、螺鈿の肩布とメリルーシェの髪に柄トーンを使ってみました。普通に網点トーンや砂目・罫線だけでも十分ですがそれだとちょっと単調かな?と思ったときに柄トーンは良いです。背景ではなくてキャラに柄トーンを使うことを覚えればまた世界が開けます。

そんな訳でセンスの見せ所です・・・んでも私トーンセンスねぇのよね(笑)。いっつも無難なところで納めてしまうクセが。そんな訳で螺鈿の肩布は大人し目の網点ベースのトーンです。ちなみのこのトーン。普通のコピーでは高確率でかすれますので全然使えなかったので昔に買った割りに結構余ってるんです。何か段々光源がどうでも良くなってきたのがありありと分かる(笑)。
メリルーシェの髪は白ヌキでも別に良いんですが他とのバランスを考えて点描でかけ網が描いてあるトーンを髪のハイライトの部分に合わせて貼ってます。
ついでに螺鈿の服のラインと耳飾りにも60L-30%トーンを貼って今回は終わり。段々コントラストが均一になってきてスキャナで上手く読み取れなくなってきました。
を〜見えにくいかな〜?肌に一段目の影を貼ります。
トーン貼りはホコリと静電気との戦いです。重ねるのは二枚か頑張れば三枚いけるかな?という感じ。重ねれば重ねるだけ静電気が発生してホコリを巻き込む可能性が高くなりますのであんまり重ねすぎない方が良いかもです。実は重ね過ぎないほうが印刷も綺麗・・・だと私は思う。何事も程ほどに〜。
ちなみにこだわるのならトーンを貼る前に手を洗うとか金属に両手を触れるとかして身体に溜まった静電気を逃がしましょう。

そんな訳でトーンを重ねて貼るのは肌だけです。
一段目のトーンは60L-5%を使います。かなり薄いです・・・スキャンしても見えません!でも貼ってるのです!良く目を凝らすと肌にうっすら影が・・・見えます?
普通にアニメ塗りの一番濃い部分の影を作るみたいにやっていきます。
網点トーンを重ねるときはトーンのライン(60Lとか)を合わせるのが一番重要ですがメーカーも合わせた方がより綺麗に重なります。

トーン肌の螺鈿と白肌のメリルーシェでは影の付け方が違います。トーン肌のキャラはこの上から一枚ベタっとトーンを貼るので一段影を省略したような感じに貼ります。 メリルーシェが鼻や頬や唇の一番濃い影が落ちるところだけ付けているのに対して螺鈿は顔の半分の大まかな影になる部分全体に付けます。
そんな感じに次で完成しそう〜。もう全然スキャンが上手く行かなくてレベル補正との戦い(笑)。
肌の影二段目を貼ります。
コレが一番好きな作業なので最後までとっておくんですよ!全てはこれのために・・・。網点トーンの目をしつこく合わせて貼っていたのも肌のトーンを綺麗に貼りたいからであります。
螺鈿はトーン肌、メリルーシェは白肌なので微妙に貼り方が違います。螺鈿は一枚ベタっと貼ってるだけですがメリルーシェは影に合わせて貼ってます。使うのは60L-10%です。前に貼った影一段目のトーンと目を合わせて貼ります。ピッタリ綺麗に目が合ったトーンは重なってる部分だけ濃い目の違うトーンを貼ってるように見えて綺麗です。ただあんまり綺麗に合わしすぎると一段目のトーンが見えなくなってしまいますので少しドットがずれるように貼ります。綺麗に合わせ過ぎて螺鈿の左手の先の方の一段目トーンが見えなくなった(笑)。
そんな感じに貼り終わったら後はちょびっとハイライトの部分を削ったら完成なのですよ。

ここまでべたべたトーンを貼ってる絵は普通の家庭用スキャナでは上手く読み取れないことが多いです。理由はトーンが完全に透明なフィルムではなくて半透明なフィルムになっているのでトーンの下になっている主線がグレーになってしまうのと、トーンを貼った所為で全体のコントラストが均一になってしまってスキャナさんが全体がグレーっぽいものとして認識してしまうからです。
上手く読み取るにはスキャンするときにレベル補正を使って白の矢印をグラフの盛り上がってるところに合わせるとそこそこ上手く行きます・・・が、もっと上手く綺麗に読み取りたい場合は一度原稿をコピーとってみましょう!スーパーでもコンビニでも職場でも何処でも良いです業務用のコピー機でコピーを取ってからそのコピー原稿の主線がかすれているところを上からペンで濃く描き直してから普通にスキャナで読み込んでみると綺麗に読み取れます。ビバ!業務用コピー!
↑これも一回スーパーでこそこそコピーしてから読み込みましたよ(笑)。

そんな訳でトーン製作過程終了〜。皆様楽しいトーンライフを!ここまでお付き合い有難うございました〜。